ガーデニングや中高年の山歩きブームを背景に、植物の名前をすぐに教えてもらえる携帯電話専用の植物情報サイトが開設され、愛好家の話題になっている。

 植物の写真をサイト掲示板に送って掲載し、利用者同士が「先生」になって教え合うもので、その名も「はなせんせ」。「携帯電話版植物図鑑」と言え、近畿でも176人が会員登録しているという。

 開設したのは、植物事典の出版などを手掛ける「アボック社」(神奈川県鎌倉市、毛藤満里子社長)と、同社に事務局を置くNPO法人「栽培植物分類名称研究所」(理事長=大場秀章・東京大学総合研究博物館教授)。

 山野や街角で見つけた花や草木の名前を知りたい人に、その場で疑問を解消してもらおうと同社が計画。植物の専門家も多い同研究所が協力を申し出て、6月末に運用を始めた。

 利用者がカメラ付き携帯電話で撮影した植物の写真を掲示板に送信すれば、他の利用者から、名前や栽培方法などを掲示板を通じて教えてもらえる。利用は無料で、全国で1288人が会員登録している。

 利用するには「はなせんせ」(http://www.abocj.jp)から会員登録が必要。