オオカミに育てられた、だとか、保護された後の生育状況などは真っ赤な嘘らしい。著者は専門家ならばすぐに見破れる大きな矛盾を幾つも指摘している。ところが、当時、資料を真に受けた発達心理学者の大物がアメリカに紹介したために、マスメディアが大きく取り上げて、世界中が本当の話だと信じ込んでしまった。著者は真実の経緯を明らかにしていく。

そして、映画にサブリミナル画像を挿入したらコカコーラの売り上げが倍増したという実験も嘘だという話。