特に同一の遺伝子を持つ一卵性双生児が養子に出されるなどして別々の環境で育てられると,2人の知能に違いが表れるかどうかが注目された。答えは明白だった。別々に育った2人は,幼い頃は知能に違いがあるが,16歳頃までに知能検査の結果が近づいてくるのだ。環境によってある程度知能は変えられるが,成長とともに遺伝的要因が強くなってくると考えられた。