中国浙江自然博物館(Zhejiang Museum of Natural History)などの合同研究チームは27日、「失われた環(ミッシング・リンク)」、つまり歯を持ち身体の半分だけが甲羅におおわれた「Odontochelys semitestacea」という生物の化石を発見したとの報告を発表した。カメの祖先とされるこの生物の甲羅は、皮膚から発達したのではなく、肋骨と背骨が発達したものだという。

 今回の発見は、化石はカメの起源が陸地ではなく海中であることも示しており、カメの祖先をこれまでの仮説よりも1000万年程度さかのぼることができるという。この説に従えば、カメは恐竜時代にはほぼ現在の姿形をしていたことになる。