さらに驚くべきことには、なんと唾液腺で作った毒を獲物に注入するための毒牙を持っているという哺乳類としては型破りの存在です。私が知る限り、毒を持つ哺乳類としては他にはカモノハシしかいませんが、カモノハシの毒は後肢の蹴爪(けづめ)にあります。ひょっとすると爬虫類と同じように哺乳類の祖先には噛んで使う毒を持っていたものがたくさんいたのかもしれません。