• ツロブテロールテープ(商品名:ホクナリンテープほか)とチオトロピウム(商品名:スピリーバ)

若年者の喘息は、発作時以外は肺機能が正常に保たれていることが多いが、高齢者は、喘息にCOPDが合併していることも多く、気道のリモデリングも進み、末梢気道病変が悪化していることも少なくない。日常から肺機能は不良で、常時「なんとなく調子が悪い」と感じる状態になりがちだ。

 そのため、症状の訴えとしては、「何となく息が切れる」、「疲れる」、「おっくう」、「ここのところ調子が悪い」といったあいまいなものが多くなる。寺本氏は、「苦しい」、「眠れない」、「明け方に症状が悪くなる」、「発作性喘鳴」といった、喘息に特徴的な症状を訴える人はむしろ少ないと実感している。