中性子星の外殻が持つ限界強度(破断点)を判定するため、研究チームは表面の小さな領域を想定し、磁場応力(磁場の内部で生じる力)と、それに伴う外殻変形に関するモデルを構築した。検証の結果、外殻の強度は、鋼鉄の破断強度(断ち切る圧力)の最大100億倍であることがわかった。チームのメンバーでアメリカにあるインディアナ大学のチャールズ・ホロヴィッツ氏は、「ある程度予想はしていたが、まさに圧倒的な数値だ」と話す。