建築事故を研究する専門家の多くは、このケースのように「おまけの一段」を設けた階段が「目につく」と嘆く。そして「設計者は、おまけの一段が本当に必要なのかを考えて直してほしい」と口をそろえる。
踏み外す、つまずく、滑る――この結果、利用者が転んでしまう段差や床が少なくない。そんな危険なデザインを、日経アーキテクチュア2008年2月25日号の特集「注意! 転ぶデザイン」で紹介している。転倒トラブルやクレームの事例を分析し、設計の死角と改善方法を紹介する。設計上の問題点については専門家に分析してもらっている。