いい写真を残すには、いつもより少し早めに始めるとチャンスが広がる。作例は、夜のとばりが訪れる少し前を見計らって撮影したものだ。写真を見ておわかりのように、夏を感じさせる要素として背景に夕暮れと水辺を入れたことで季節感あふれる写真になった。真っ暗闇になってからでは、季節感も遠近感もなくなってしまう。五重塔や眼下に広がる夜景、盆踊りの会場を要素として取り込めば、もっと雰囲気のある写真になるだろう。夜景や盆踊りとまでいかずとも、近隣の景色と夕景を写し込むことで、夏の素敵な記憶として写真を残せる。