この研究に参加したオハイオ州立大学の心理学準教授パトリック・キャロル氏は、3番目のグループの学生が資格取得への興味を失ったのには、不安が大きな役割を果たしたと指摘する。失敗した場合にどうなるかをはっきりと示されたことで学生の不安が高まり、夢をあきらめて、資格が取れないだろうという事実を受け入れたことで不安が低下したという。

 キャロル氏は「ほとんどの人は簡単には夢をあきらめない。失敗したらどうなるかをはっきりと見せることが必要だ」とし、特に学生が就職活動の準備をする際に、この研究結果は重要だと述べている。「教師は学生を最も現実的な選択肢に導こうとしている。夢を追いかけるよう励ましたいが、学生たちに自分の能力や才能に関して誤った期待を持たせることはしたくない」