これらを駆使しても、万が一のときに必要な保障額にはまだ足りない。そんなときに、ようやく生命保険や医療保険の出番となる。見直しは過不足のない保障を備える保険商品のなかから、毎月の保険料ができるだけ安いものを選ぶことに尽きる。

 なお、現在の超低金利下で貯蓄性まで保険に頼るのは賢くない。真っ先に避けるべきは、多くの人が加入している終身型の生命保険や、大手生命保険各社の主力商品であるアカウント型保険だ。

 選ぶべきは掛け捨て型。貯蓄性の高い保険に“無駄な”保険料を払うよりは、「自由に使える貯蓄に回すべき」(ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓氏)だろう。

 日経トレンディ2月号ではこの考え方に基づき、「できるだけ安い」保険は何なのかを徹底的に吟味した。主要な保険会社の生命保険、医療保険すべてについて、その割安度を比較し、ベストな商品はどれかを考察している。