この仕組みを使い、同志社大学の渡辺好章教授らのグループは、工場排熱で空気を冷却する仕組みの実用化に挑んでいる。熱源としては様々なものが利用可能だ。例えば太陽熱を活用すれば、自然エネルギーを使った冷却システムができあがる。

 琵琶准教授らのグループは、加熱部を複数個設けることによって、音を発生させるシステムを研究している。低温の熱源からも高い効率でエネルギーを取り出すことができるようになる。現在までに60度を切る小さな温度差で、システムを動かすことに成功している。