グループは、ひも状の高分子ポリプロピレンの液体を、融点以下の約150度で瞬間的に圧縮した。すると分子のひもが引き伸ばされて整列、結晶が緊密に強く結び付いた状態でできた。

 従来のポリプロピレンより、引っ張り強度が7倍以上の230メガパスカルに増していた。この強度は同じ重さの鉄鋼の2?5倍という。グループの試算では、自動車の車体を鉄鋼でなく今回の素材に置き換えると、コストが3分の1から4分の1で済むという。