たとえば、年齢50才、BMI 23、身体活動 25、飲酒量300g未満/週、現在喫煙習慣ありの人の場合、スコアシートにより計算すると、
スコアの合計=年齢50才(3)+BMI 23(0)+身体活動 25(?1)+飲酒量300g未満/週(1)+現在喫煙習慣あり(1)
=3+0+(?1)+1+1
=4
したがって、10年間における大腸がんの発生確率は1.3%と計算されました。

たとえばこの例の50才の男性が年齢以外の4つの因子すべてが最もリスクの低い状態だった場合の大腸がんの発生確率はどのくらいと算出されるでしょうか。
スコアの合計=年齢50才(3)+BMI 23(0)+身体活動 25(?1)+飲酒習慣・なしまたは時々(0)+喫煙習慣なし(0)
=3+0+(?1)+0+0
=2
つまり、10年間における大腸がんの発生確率は0.7 % となります。

逆に、4つの因子がすべて最もリスクの高い状態だった場合はどうでしょう。
スコアの合計=年齢50才(3)+BMI 25以上(1)+身体活動 24.7未満(0)+飲酒量300g以上/週(2)+喫煙習慣あり(1)
=3+1+0+2+1
=7
つまり、10年間における大腸がんの発生確率は3.3 % となります。

このように、同じ年齢であっても生活習慣によって、10年間で大腸がんになる確率に差が生じます。