マツダロードスターが人気を呼んだのは、初代モデルを開発したマツダの元エンジニア、貴島孝雄さん(山口東京理科大機械工学科教授)の「人馬一体」の思想に負うところが多い。直列エンジンをエンジンルームの目一杯後方に縦置きし、「フロントミッドシップ」と呼ばれる理想的な重量バランスを実現。

ドライバーが車体のほぼ中心に位置するため、ステアリングを切ると、クルマが自分を中心に旋回するような醍醐味を味わえる。世界中に固定ファンとも言うべき熱心なオーナーズクラブが存在するという意味でも、日本車としては稀有な存在だ。