Brownridge氏の実験では、摂氏約100度まで加熱した水道水と、摂氏25度以下まで冷却した蒸留水を使う。それぞれ小さじ2杯程度の水とお湯の標本を、銅製の装置に密封する。これは蒸発を防ぐとともに、水温をほぼ均等に保つためだ。氷の形成によって発生する電気信号が、複数あるセンサーに感知された時点で、水が凍ったとみなす。

それぞれの標本を冷凍庫に入れると、お湯は水より先に凍った。Brownridge氏は標本を解凍し、同じ実験を27回繰り返したが、毎回、高温の水道水のほうが先に凍った。