実は熱だけじゃなかったはず・・・

これまで、この行動がどのような脳の活動により制御されるのかは不明だったが、東京大学玉川大学(玉大)、金沢大学(金大)らの共同研究により、攻撃行動の「熱殺蜂球」を形成している「ニホンミツバチ」の脳では、昆虫の高次中枢の「キノコ体」の一部の神経細胞が興奮していることが発見された。

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実際にミツバチがスズメバチを囲んだ際には10分程度でオオスズメバチは死亡する。上記論文ではまず、様々な温度にオオスズメバチを曝し、死亡率を調査した。その結果47℃で10分間処理しても死ぬスズメバチはいないことが明らかになった。また今回の論文で測定された蜂球内の温度は45.9℃以上にはならなかった(Ono et alによる1995年の論文でも最大47℃)。このことは蜂球内のスズメバチの死因は熱だけではないことを示唆する。