住宅等の屋内配線によく使用されるビニル絶線ビニルシースの平型ケーブルです。直射日光や紫外線に対しては強くないので、屋外で使用する際は配管等で日光等が当たらないようにする必要があります。
 VVFケーブルを「VAケーブル」とか「Fケーブル」と電気屋さんや電材屋は今でも俗称で呼んでいます。何故?と疑問に思ったので調べたところ、西日本ではVAケーブルと、東日本ではFケーブルと昔は呼ばれていたそうです。VAは「ビニル・アーマー(ビニル製の鎧)」、Fは「フラット(平らな)」という意味だそうです。VVFという名称に規定されたのは昭和39年3月で、「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平型」からVVFという名称になったそうです。
 
 ちなみに、屋根裏など周囲温度が高くなる場所での使用頻度が高いため、メーカが推奨する許容電流値はかなり低めに設定されているそうです(メーカに確認)。3芯のうち1本がアースで使用している場合は、2芯の許容電流値を用いる。また、単相3線の中性線は線芯数に含まないので、2芯の値を使用する。表1にVVFケーブルの簡単な仕様を、図3にVVFケーブルの写真を図示しておきます。