岡田さんの知人の男性は、2日午後3時半ごろ、岡田さんから電話で「車が吹きだまりにつかまって動けないので、引っ張り出してほしい」と助けを求められました。
男性は町役場に救助を求めましたが、地元の消防署員がほかの救助作業で出払っていると説明され、この状況を岡田さんに伝えたということです。
当時、湧別町にある消防で勤務していた3人は、ほかの場所で立往生した車の救助作業に追われて手が回らない状態だったということです。
その後、午後4時すぎに男性のもとに再び電話があり「ガソリンがなくなりそうだ。友人の家が近くにあるはずだから車を置いて歩いていく」と言われ、これを最後に連絡が取れなくなったということです。
男性によりますと、岡田さんは児童館で遊んでいた長女を車で迎えに行った帰りに猛吹雪に遭ったと話していたということです。
警察は吹雪の中、避難しようと車から出たとみて詳しい状況を調べています。
「本当に仲のよい親子」

岡田さんの知人の男性は、岡田さんと9歳の長女について「本当に仲のよい親子で、おととし母親を亡くし、ごはんを互いに作り合っていた。岡田さんはホタテの養殖で手堅い商売をしていて立派だった。いつも娘さんが児童館で遊んでいるのを迎えに行っていた」と話していました。
また「何年か前には祖母と祖父を亡くし、今度は父親もこんなことになるとは信じられない」と話し、長女の今後の生活を気遣っていました。