量子力学の世界においては、量子は「パイロット波」という空間を伝搬する波(実験的にその存在は確認されていない)に乗って、サーフィンをするように移動しているとする説があります。研究者らは、微小な液滴に量子の振る舞いを、液面の振動にこのパイロット波を重ねて見たというわけです。

そこで、試しにこの液滴を利用して二重スリット実験を行ってみたところ、なんと電子や光子を使用した二重スリット実験の場合と同様、”干渉縞” と呼ばれる特有のパターンが出現したのです。微細とはいえ、目に見えるほどの大きさのものが、光子や電子といった “量子力学の世界の住人” と同じような挙動を示したということは、全世界の研究者に大きな衝撃を与えました。