さまざまな組織になる「幹細胞」の内部に鉄粉を取り込ませ、膝の関節に注入後に体外から当てた磁石で患部に集め、欠損した軟骨を修復する再生医療の手術を広島大病院が6日実施し、発表した。

 内視鏡手術が可能で、患者の体への負担が少ないのが特長。臨床研究として行い、広島大によると、世界初の手術という。

 実施したのは、広島大病院整形外科の越智光夫教授のチーム。チームは6日の記者会見で「成功したかどうかは少なくとも1年みてから判断したい。さらに複数の患者に行い、安全性を確かめていきたい」とした。