白黒カメラには赤、青、緑の三色に三分割したカラーフィルターを設置。白黒カメラの画像では、撮影対象がこの三色に近いほど白っぽく映る性質を利用している。容疑者の服の色など割り出したい画像中の場所を指定すると、各色フィルターごとに映った明るさの階調などを専用ソフト入りのパソコンが計算。割り出した色の推定結果が画面上に表示される。

 藤井助教授は「カラーフィルターは原価十円程度で製造できる。三色のフィルターすべてに撮影対象が映らなければ解析できないが、三色が格子状の量産型フィルターを開発すれば割り出す精度も上がる」と説明。三色フィルターを通した画像ならば、ビデオ画像からでも解析できるという。