大阪市から阪神高速湾岸線を走って堺、高石両市の境に差しかかると、SF映画に登場しそうな建築物が目に飛び込む。石油精製会社などが密集する堺泉北臨海工業地帯。夜は煙突やタンクがライトに照らされ、独特の景観をつくり出す。

こうしたブームを好機とみる自治体もある。京葉工業地帯のある千葉県は昨年11月、石油
精製所などを巡り、夜景を楽しむ日帰りツアーを実施した。定員30人に165人の応募が
あり、大半は女性。「配管のサビを間近で見られてよかった」「もっと違う角度で見たかった」
「プラントの仕組みがわかってよかった」など感想はさまざまだった。