今回は、米Microsoft社が開発した新技術『WorldWide Telescope』がハイライトになるかもしれない――TEDカンファレンスで、また画期的な新技術が披露されたことになる。

ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を使って夜空を眺めてからちょうど400年になることを記念して、2009年は「世界天文年」 International Year of Astronomy と定められている。世界天文年を翌年に控えた時期に発表されたWorldWide Telescopeは、「宇宙に存在するわれわれ自身を見る視点を変える」PC用ソフトウェアだと、ハーバード大学の天体物理学者であるRoy Gould氏は説明した。

WorldWide Telescopeは、ハッブル宇宙望遠鏡をはじめとする、世界でも最高水準の地上望遠鏡や宇宙望遠鏡が捉えた画像の中でも最良のものを大量に取り込み、シームレスにモーフィングしたもので、ユーザーは双方向の宇宙ツアーを楽しむことができる。

スーパーコンピューターによる三次元映像が織りなす『バーチャル・ユニバース』の旅へようこそ。アメリカ自然史博物館で3日 米国時間 から始まるこのツアーは、観客をオリオン星雲の裏側や、現在科学によって知り得る最果ての空間へと誘ってくれる。

 サンプル動画 クイックタイム

* 大気を持つ惑星と衝突する彗星
* 太陽と同一規模の恒星の最期
* エネルギーを吸い込むブラックホール
* 銀河系とアンドロメダ星雲の衝突