目の明るさの感じ方には,二つ法則があるといわれる(図3)。一つは「Broca-Sulzer効果」と呼ばれるもの。フラッシュのような一瞬の閃光を受けると,人間の目が実際の明るさよりも数倍明るく感じるという効果である。しかし,この一方で一瞬の閃光を繰り返し受けると,人間の目はその繰り返し時間における平均の明るさを感じる効果もあり,こちらは「Talbot-Plateau効果」と呼ばれる。これまでは,「後者のTalbot-Plateau効果により,LEDをパルス駆動しても,人間の感じる明るさは変わらないと思われていた」(神野氏)という。