実験では、地球の海と大気の主成分である水と窒素に、隕石の主成分の鉄、ニッケルや炭素を混ぜて、直径と高さが3センチのステンレス製カプセルに封入。このカプセルに厚さ2ミリのステンレス板を秒速約1キロで衝突させ、カプセル内を数千度、約6万気圧にした。 

 カプセル内で化学反応を起こした水溶液を分析した結果、タンパク質を作るアミノ酸の中では最も構造が簡単なグリシンや、アミノ酸のもとになる有機物ができていた。