化石の胎児は、現在のクジラと異なり、陸上のほ乳類と同じ頭位分娩の位置にあったことから、ギングリッチ氏は当時のクジラが陸上で出産していた可能性があると考えている。

 また、化石の歯が大きく魚の捕食に適していたとみられることから、研究チームは、当時のクジラは生活の大半は海中で過ごしながら、休息や交尾、出産などは陸上で行っていたとみている。