この油滴の内部では、泳ぐ方向に沿った対流が生じ、分解物を油滴後部表面に寄せ集め放出する。界面活性剤を前部で取り込み、後部で分解物を放出することで、油滴表面の界面活性剤の濃度は非平衡状態に保たれる。それが駆動力となり、自ら泳ぐというメカニズムが考えられる。「自ら泳ぐことにより、油滴は新たな界面活性剤を得て泳ぎつづけることができる。」まさにセルフ・サステイナブルな系である。