チリモンが産声を上げたのは、5年前。同資料館ときしわだ自然友の会の一行が、とある居酒屋で夏休みの科学イベントの企画を相談していたとき。メンバーの一人がホウレンソウにふりかけられたチリメンジャコの中に小さなイカを発見、「これ、子供のころ得した気分になったよなぁ」とつぶやいたのがきっかけだった。

 “チリモン”の名は、人気アニメのタイトルのもじりではなく、チリメンジャコに混ざった稚魚やエビの子供を顕微鏡で拡大すると、顔や体のつくりが複雑怪奇だったことから。