戦艦大和はいまだに世界最大である460mm砲を9門も装備していた。発射する砲弾の重量は1.46トンだった。『戦艦大和 砲声の謎』によると、主砲発射訓練のときに砲塔横にモルモットをおいてみたところ、身体は四散していたという。もちろん、砲塔内部には爆風こそこないが、とんでもない振動で失神する者もいたため、発射後は互いに肩を叩き合って意識があるかどうか確かめていたというのだ。

42kmもの射程をもつ化け物弾を発射するのに使用した火薬は330kg、発射時の砲身には3300気圧(3万3000メートルの深海底に相当する!)も圧力がかかるため、200発で砲身は寿命を迎えることになるというのだ。