今年発見されたスズメの死骸4羽からサルモネラ菌が発見された。多くの要因の中の一つとして、家庭の庭やベランダに設置している、餌台の不衛生によるものが考えられるようだ。

 旭山動物園の福井獣医師によると、餌台は毎日糞などを取り除き、市販されている消毒用アルコールなどで、しっかり消毒してほしいとのこと。
 
 福井獣医師の話のように、スズメの餌台しかり、猫や鳩への餌やりは、人間の思い上がった自己満足の優しさでしかないかもしれない。人が撒いた餌をついばむ鳩を見て、その人が最も幸せを感じているということなのか。
 
 人間が自ら自然を壊し、そのくせ懐かしむ。今さら「コンクリートから人へ」って言ったって「人」の部分が、ただの金のばら撒きでは何の意味もない。政治は、人を含めた生き物が「土や草や樹木」に、もっと多く接する機会と場所の確保に尽力してほしい。