田代さんは海に面した同小の近くで生まれた。大津波の経験があった父親からは「津波が来たら1メートルでも高い所へ逃げろ」と教えられてきた。11日は、大きな揺れを感じたため、海を見張った。湾全体が盛り上がるような波を見て、「ここじゃ危ない」と佐々木道雄校長に、さらに高い場所への避難を訴えた。教師らが児童を山の上へ誘導した直後、津波が校舎を襲った。