「チョークって何でできているの?」この質問に即答できる人はそう多くないだろう。チョークは小さな白い球が集まってできている。顕微鏡で拡大してみると、写真のように白い球はまるで紙皿が雪だるまのように重なりあうかのように構成されている。

この「紙皿」は化石である。チョークはかつて海に浮かんで暮らしていた小さな丸い生き物だった。それが死に、海底に沈み、何千年もかけて積み重なって、白い固まりになる。チョークの前身である小さな丸い生き物は「コッコリス」と呼ばれる単細胞の植物プランクトンだ。