蛍丸は、総長が4尺5寸(約136.36センチ)、刀身は3尺3寸4分5厘(約100.35センチ)の大太刀。建武3年(1336年)、武将の阿蘇惟澄が多々良浜の戦いで使用し、ボロボロになってしまったが、無数の蛍が刀に止まり、光に包まれるという夢を見た翌朝、刃こぼれのない美しい姿に戻っていた――という伝説が残っている。以後、熊本県阿蘇神社に奉納されるも、太平洋戦争後の混乱で行方不明となり、現在現物は残されていない。