注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断された人の脳は、ない人に比べてわずかに小さいとする研究論文が16日、発表された。ADHDは身体的な疾患であり、単なる行動の問題ではないと論文は主張している。

 研究者らは、ADHDの人の脳についての分析が過去最大規模で行われた今回の研究で、「構造的な違い」や発育の遅れの証拠が見つかったとしている。

 オランダ・ラドバウド大学(Radboud University)医療センターのMartine Hoogman氏が率いた研究は、ADHDと診断された1713人とADHDのない1529人を対象に行われた。研究論文は、英精神医学専門誌ランセット・サイキアトリー(Lancet Psychiatry)に発表された。