岡山大の本瀬宏康准教授(植物発生学)と大学院生の高谷彰吾さん(28)らは、細胞内の動きを生きたまま観察できる特殊な顕微鏡を使って、シロイヌナズナの微小管を詳細に調べた。

 すると、NEK6というたんぱく質が微小管に沿って動き回り、斜めになったりゆがんだりしている異常な微小管を見つけ出しては分解し、一定の向きのものだけを残していることが分かった。NEK6を働かないようにしたシロイヌナズナは、茎に細い毛のような異常突起が無数に発生して短くねじれたような状態になり、正常な成長ができなかった。