…インフルエンザ、風邪症候群の診療費用について」の具体的な内容として、小児の風邪症候群の場合、小児用(幼児用)PLの処方例があげられております。それはそれで間違いではないのですが、インフルエンザの治療との対比で議論されている場面ですので、タミフルと小児用PLの費用の差との誤解をまねくおそれがあります。小児用(幼児用)PLには、サリチルアミドが含まれており、ライ症候群との関連で、アリチル酸系製剤は原則として15歳未満の水痘、インフルエンザの患者には投与しないこととなっておりますので、可能であればその旨注釈をつけていただけると誤解をまねかずにすむのではないかなどと考えてしまいました。インフルエンザの場合、解熱剤としてはアセトアミノフェンが推奨されておりますので、表記をアセトアミノフェンに変更していただけるか、上記注釈を書き添えていただけると、より完璧なものとなるのではないかなどと思いましたので、思いきってメールさせていただきました。ご検討いただけると幸いです。…」

 お答え:「小児用(幼児用)PLには、サリチルアミドが含まれており、ライ症候群との関連で、アリチル酸系製剤は原則として15歳未満の水痘、インフルエンザの患者には投与しないこととなっております」は知りませんでした。単に「インフルエンザ、急性上気道炎にはアセトアミノフェンを」とだけおぼえてていました。『保険薬事典』によれば、「非ピリン系感冒剤」幼児用 PL1g(6.7円)にはサリチル酸アミド45mg、アセトアミノフェン25mg、無水カフェイン10mg、メチレンジサルチル酸ブロメタジン 2.25mgが含まれています。急性上気道炎の幼児の患者さん(大人の患者さんでも同じことですが)が受診した場合、インフルエンザウィルスのチェックをするのは、インフルエンザの流行期で高熱の患者さんの場合ですが、インフルエンザの流行期でなくてもインフルエンザはあるし、高熱でなくてもインフルエンザであることがあります。現実問題として、流行期以外や熱がそれほどでない患者さんにはウィルス検査をしないことが多い訳で、PL顆粒がインフルエンザの患者さんに投与されていることは多いと思います。より安全を期すなら急性上気道炎の患者さんにはできるだけ解熱鎮痛剤を処方しない、あるいは処方するならとしてアセトアミノフェンだけを処方すべきということになります。PL顆粒アセトアミノフェンに変えて計算をし直します。ご指摘、ありがとうございました。(10/2/2007)