以前ジンバブエからやってきた研修生が小笠原のアフリカマイマイを見て、現地では食べていると言っていました。しかし、沖縄でも小笠原でもハワイでも、そんな食用の伝統をもたない多くの地域では、食用としては定着することはありませんでした。むしろ農作物の大害虫として定着してしまいました。卵もたくさん産むし成長もはやいので、どんどん増えます。体が大きいですから、野菜など農作物を食べる量も半端ではありません。

衛生上、農業上以外にも、生態的な影響も無視できません。絶滅危惧種の植物を食べたり、在来の陸貝類の排除してしまうと言われています。さらに問題なのは、この種を防除するために導入した天敵についてです。この天敵がアフリカマイマイよりも、在来のカタツムリをむしゃむしゃと食べてしまうことになったからです。