日本の食卓から牛乳が消えるかもしれない。昨年以降、飼料価格の高騰で経営が立ちゆかなくなり、廃業に追い込まれる酪農家が続出しているからだ。業界団体の中央酪農会議(中酪、東京)によると、今年は北海道を除く各地で約1240戸が廃業する見通し。歯止めをかける救済策もなく、専門家は「このままでは生産量が落ち込み、牛乳が店頭から消える」と警告している。