ウナギの祖先はシギウナギなどと同じような深海にいたが、熱帯から温帯にかけては、海より淡水域の方が栄養豊富なため、えさを求めて成長の場を淡水域に移すように進化したと推定できた。千葉県立中央博物館の宮正樹・上席研究員は「淡水域にウナギと競合するような大型魚類がいなかったことも、こうした回遊を容易にしたのかもしれない」とみる。