司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」に登場する主人公の一人、秋山真之日露戦争時の海軍参謀)は、米国から日本の海軍用にボードゲーム「兵棋演習(ミリタリーシミュレーション、ウオーゲーム)」を持ち帰った人物でもある。



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 1897年(明治30年)、秋山は米国駐在武官として軍事研究を行っている。その際、キューバを巡って米国とスペインの間で起きた米西戦争を目撃している。そこで、当時はまだ珍しかった艦船を模型で作り、大きな海図の上に配置することで、戦略の状況が簡単に把握できるようにする方法論を学んだ。それを実際の軍事演習用にゲーム化したのが「兵棋演習」で、秋山がアメリカ滞在中に最も感銘を受けたものだった。