マックス・プランク研究所のPeter Fratzl教授らの研究チームです。教授らが1.5?3mmという微小なクモの牙を詳しく調べた結果、牙はキチン質とタンパク質の比率を異にする3つの層で作られていることが分かりました。また、特に硬度が求められる牙の先端部分にはキチン質がほとんど存在せず、代わりに亜鉛と塩素が高い濃度で見つかりました。こういった部分ごとの成分の違いが、牙全体としての高い硬度を実現しているようです。