「テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか」は、業界のシステムと収益構造を分析することで、放送業界が抱える問題点をあぶりだしていた。「また「あるある大事典」にダマされた。」は、放送内容を分析することで、番組がいかに多くのウソを公共財である電波を使って垂れ流していたかを暴露していた。

 「超能力番組を10倍楽しむ本」は、番組内容の分析を通じて放送内容のウソをえぐり出すという点では「また「あるある大事典」にダマされた。」とよく似た内容だ。しかし、著者は「こんなにひどい番組を放送しています」と怒りの告発をしているのではない。「おバカな番組を徹底的に分析し、笑いのめして楽しもう」と提案している。