大量のCO2を除去する方式としては、アルカリ吸収液でCO2を吸収した上で加熱処理する方法や、酸素燃焼方式などが一般的だが、どちらも熱処理が必要であるため、火力発電所といった大規模なプラントなどでしか採用できないという欠点を持っていた。

 今回、カルガリー大学の研究グループは製紙産業で一般的に使われている化学プロセスを応用することで空気中のCO2を比較的簡単に固定化できることを発見。実用システムに向けた大気中CO2回収装置の開発に成功した。