これらの化石は、スウェーデン南部の火山性堆積物から見つかった、ゼンマイ科(Osmundaceae)に属するシダ植物のもの。噴火で急速に埋められたために、驚くほど細かいところまで保存されており、細胞分裂で染色体が分かれつつある様子まで見てとれる。
ゼンマイ科植物は、ちょっとした「生きた化石」として以前から知られている。いくつかの顕著な特徴が2億2,000万年前から変わっていないためだ。化石と現生種が見分けがつかないほど似ているという事例は、ほかにもさまざまな生物種にみられる。