コオリウオは16種が知られており、そのうち13種が南極半島周辺に住んでいる。ジャノメコオリウオもその中のひとつだ。コオリウオは血液中に不凍タンパク質と呼ばれる糖タンパク質を蓄えることで凝固点を下げ、氷点下の海水中でも凍らないで生存可能となっているそうだ。血液が透明だから若干体が透けているようにもみえるね。

 ヘモグロビンがなくてもこの魚が生きていられる理由は、心臓が大きく、また血漿によって酸素を循環させているためと考えられており、皮膚からも酸素を吸収できるからとみられている。しかし、なぜヘモグロビンを失い、血液が透明になったかという進化のメカニズムについては解明されていない。